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【機嫌のデザイン 感想】頑張るという呪縛

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光よりも早く宇宙の星に到達するもの-

それは言葉と想像力。

我々人間は、このふたつの偉大なる力を手に入れている。

活かさない手はない。

ということで、『機嫌のデザイン』を読んだ感想をまとめる。

平常を保つ

この本は、頑張りすぎないことの重要性を説いた本。

「頑張る」は、「頑なに張る」と書く。

少しの余裕もなく張られた糸は簡単に切れる。

どんなときもテンションを上げすぎず、平常を保つこと。

張りすぎると、切れた時に遠くまで飛んでいってしまう。

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モチベーションに頼らずに、いい時も悪い時も一定で、淡々とこなすだけ。

そうやって自分のコントロールできる範囲を維持し、徐々に拡大していく。

「頑張りすぎな現代人」に待ったをかける内容になっていた。

決め込みすぎない

これらを実践するには“決め込みすぎない”こと。

今の満足に浸っていいし、疲れたら寝ればいい。

大切なのは、豊かさを実感すること。

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判断の基準は心が穏やかでいられるかどうか。

「向上心」「責任感」「周りとの比較」

そんな曖昧な概念に惑わされることなく、自分の心を豊かにしておく。

やってる人は淡々とやっている。

誰が決めたでもない自分が作ったルールに縛られすぎると、どんどん窮屈になっていく。

 

やってもいいし、やらなくてもいい。

わたしたちは自由である。

損して得とれ

運がいい人は、10回やって10回当たるのではなく、100回やって10回当たっているだけ。

とにかく場数を踏むこと。

全部を引き受けていたら、たまに良いことも巡ってくる。

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運がいい人は偶然の巡り合わせに巡り合う。が、それは実は誰の上にも吹いている風。

ただ、風を感じる感性と体勢を整えておかないと風向きの変化は感じられない。

愛想良く接しておく。素直に受け止めておく。

イソップ寓話の「北風と太陽」のように、寒いからといってフードを深く被ってしまっては風向きの変化に気付くことができない。

現状を受け入れて向き合った先に待っている太陽があるかもしれない。

そっと置いておく

言葉を大切にしている著者だが、言葉を届けようとはしない。

言葉は高さ70cmの所に置いておく。

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「ご自由にお取りください」のスタンスで、取りやすい位置にそっと置いておくだけ。

無理に伝えようとしない。かといって、閉ざさない。

「好かれたいけど、疲れない」

人間関係は距離感が大切。

人知れずに。

気を使う人と気が利く人は、似て非なるもの。

 

気を使う人は後手。気が利く人は先手。

気を使う人は上司のグラスが空いていたら、注ぐ。

気が利く人は、上司が気付いた時には既にグラスに注いである。

最大の親切は悟られないこと。

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親切を悟られてしまうと相手もかえって気を使う。なんてことは往々にしてある。

“最初からそうだった”かのように見せかけられるかどうかが、親切とおせっかいの分かれ道。

ドアを開けて差し上げるのではなく、自動ドアであると錯覚させる。

出来る人は常に先回りして生きている。

ご自由にお受け取りください

最後に、この本にあった金言をまとめておく。

ご自由にお受け取りください。

そして、詳しい内容は是非、本を手に取ってお読みください。

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センスって何かを聞かれたら、「余計なことをしないこと。」と答えます。

「何が余計か分からない。」と言われれば「そこがセンスです。」と答えます。

自分なりのセンスでいいと思う。

センスがいいと思うものを、集める遊びをしてみる。

価値観の一致ではなく、価値観の共有

価値観を合わせるのではなく、分かり合う。

あなたはそういう考えだもんね。で、いい。

腰を引かずに重心を乗せる

ビビッて腰が引けるとかえってスピードが出るし、溺れる。

重心を乗せた方が、コントロールが効く。

あればどんどん食べたくなるけど、なければないで困らない

足るを知る。

常に平々凡々でいい。

機能を増やすには技術がいるが、機能を減らすには哲学がいる

自分なりの理論でいい。

信念をもって、既にあるものを認識すること。

詳細

『機嫌のデザイン まわりに左右されないシンプルな考え方 / 秋田道夫

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2023.03/29発売 ¥1,650

ダイヤモンド社 256ページ