LUPINにハマってからというもの、怪盗ジャンルにハマりつつある。
追われる男はかっこいい。潔く在る姿は美しい。
宝を奪うため、3人が争い合う映画『レッド ノーティス』を視聴した。
感想を述べたい。
あらすじ
まずはあらすじから。
世界の最重要指名手配犯を逮捕するために発令される国際手配書、レッドノーティス。追跡するFBIのトップ捜査官は、大掛かりな美術品強奪を企てる泥棒と詐欺師と出会う。そしてある理由から彼らは手を組んで美術品を狙おうとする。
どんでん返しあり、コメディ要素あり、アクションシーンあり。
凄く入ってきやすい映画だった。
追われる男はかっこいい
LUPINの感想でも書いたことをここでも。
追われる男はかっこいい。
それも、ビクビクして必死に逃げ回るわけではなく、堂々とヒラリと躱していく。
追い込まれても余裕感だけは忘れずになんとかしてしまうし、本当にどうしようもない際は抵抗なくあっけなく捕まる。
捕まったかと思えばサラッと脱獄したり、とにかく予想外の数々で面白くさせてくれる。
自分の人生で彼らのように追われたいかと聞かれるとYESとは言えないけれど、ああいった生き方をしたい。
どんでん返しの連続
泥棒を追った挙句、自分が“そっち側”に回ることになるFBI捜査官。
世界一の美術品泥棒の座を奪われた一流の詐欺師。
このふたりが手を組み、クレオパトラの3つの卵を盗みにいくというストーリー。
正反対なふたりが手を組み、望んでいないはずが良いチームワークを発揮し、ナイスタッグを組んでしまうという展開で、胸躍る映画だった。
映画の中では数々のどんでん返しが用意されていて、最後まで飽きずに見続けることが出来た。
ヘリコプターで脱獄するシーンや闘牛場でのシーン、炭鉱でのカーチェイスなど、無茶がすぎるアクションシーンもあったが、どれもすんなり入ってきた。
コメディチックなシーンもブース中心にクオリティが高く、アクションにもコメディにも振りすぎず、夢中になれる映画だった。
特に手を組んだハートリーとブースがビショップと対立し、その全員がダスに追われるというメリハリのある物語の作り方が見事だった。
信念は貫く
FBI捜査官が流れで悪事に手を染めていく展開の中で、警察側だったはずのハートリーが盗人側になる場面が出てくる。
そこで彼は、「俺は善人だ。だが時には悪いこともする。」「向こうが先に撃ってきた」と漏らし、自身のポジションを取る。
悪さをしているはずの盗人が格好良く映るのには、“信念”が関係する。
どんな結果であれ、絶対的な正義はない。
「誰かにとってのいい人は誰かにとっての悪い人」という名言にあやからせてもらうと、その人がどんな信念をもってその行為をしているか、が大事になってくると思う。
本作やLUPINを視聴して、私はそう学んだ。
LUPIN記事は下記。
詳細
『レッド・ノーティス』
アメリカ合衆国のアクションコメディスリラー映画。上映時間は118分。
Netflixで2021年11月12日に全世界で公開された。
製作費はNetflix史上最高額の2億ドル。日本円にして300億円。
美術品泥棒を演じたガルとライアンは出演費2000万ドル(約23億円)とも言われている。
【寸評】7.0
前評判を知らずに見たが、終わって寂しさを覚えるほどに大満足。
ハラハラの中にコメディがあり、主要3人の掛け合いがうまくハマっていた。
キャスト
監督&脚本:ローソン・マーシャル・サーバー
ジョン。ハートリー役:ドウェイン・ジョンソン(楠大典)
サラ・ブラック(ビショップ)役:ガル・ガドット(甲斐田裕子)
ノーラン・ブース役:ライアン・レイノルズ(加藤康之)
ウルヴァシ・ダス役:リトゥ・アルヤ(森千晃)