PopScorn

映画はポップコーンと共に。

【機嫌のデザイン 感想】頑張るという呪縛

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光よりも早く宇宙の星に到達するもの-

それは言葉と想像力。

我々人間は、このふたつの偉大なる力を手に入れている。

活かさない手はない。

ということで、『機嫌のデザイン』を読んだ感想をまとめる。

平常を保つ

この本は、頑張りすぎないことの重要性を説いた本。

「頑張る」は、「頑なに張る」と書く。

少しの余裕もなく張られた糸は簡単に切れる。

どんなときもテンションを上げすぎず、平常を保つこと。

張りすぎると、切れた時に遠くまで飛んでいってしまう。

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モチベーションに頼らずに、いい時も悪い時も一定で、淡々とこなすだけ。

そうやって自分のコントロールできる範囲を維持し、徐々に拡大していく。

「頑張りすぎな現代人」に待ったをかける内容になっていた。

決め込みすぎない

これらを実践するには“決め込みすぎない”こと。

今の満足に浸っていいし、疲れたら寝ればいい。

大切なのは、豊かさを実感すること。

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判断の基準は心が穏やかでいられるかどうか。

「向上心」「責任感」「周りとの比較」

そんな曖昧な概念に惑わされることなく、自分の心を豊かにしておく。

やってる人は淡々とやっている。

誰が決めたでもない自分が作ったルールに縛られすぎると、どんどん窮屈になっていく。

 

やってもいいし、やらなくてもいい。

わたしたちは自由である。

損して得とれ

運がいい人は、10回やって10回当たるのではなく、100回やって10回当たっているだけ。

とにかく場数を踏むこと。

全部を引き受けていたら、たまに良いことも巡ってくる。

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運がいい人は偶然の巡り合わせに巡り合う。が、それは実は誰の上にも吹いている風。

ただ、風を感じる感性と体勢を整えておかないと風向きの変化は感じられない。

愛想良く接しておく。素直に受け止めておく。

イソップ寓話の「北風と太陽」のように、寒いからといってフードを深く被ってしまっては風向きの変化に気付くことができない。

現状を受け入れて向き合った先に待っている太陽があるかもしれない。

そっと置いておく

言葉を大切にしている著者だが、言葉を届けようとはしない。

言葉は高さ70cmの所に置いておく。

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「ご自由にお取りください」のスタンスで、取りやすい位置にそっと置いておくだけ。

無理に伝えようとしない。かといって、閉ざさない。

「好かれたいけど、疲れない」

人間関係は距離感が大切。

人知れずに。

気を使う人と気が利く人は、似て非なるもの。

 

気を使う人は後手。気が利く人は先手。

気を使う人は上司のグラスが空いていたら、注ぐ。

気が利く人は、上司が気付いた時には既にグラスに注いである。

最大の親切は悟られないこと。

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親切を悟られてしまうと相手もかえって気を使う。なんてことは往々にしてある。

“最初からそうだった”かのように見せかけられるかどうかが、親切とおせっかいの分かれ道。

ドアを開けて差し上げるのではなく、自動ドアであると錯覚させる。

出来る人は常に先回りして生きている。

ご自由にお受け取りください

最後に、この本にあった金言をまとめておく。

ご自由にお受け取りください。

そして、詳しい内容は是非、本を手に取ってお読みください。

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センスって何かを聞かれたら、「余計なことをしないこと。」と答えます。

「何が余計か分からない。」と言われれば「そこがセンスです。」と答えます。

自分なりのセンスでいいと思う。

センスがいいと思うものを、集める遊びをしてみる。

価値観の一致ではなく、価値観の共有

価値観を合わせるのではなく、分かり合う。

あなたはそういう考えだもんね。で、いい。

腰を引かずに重心を乗せる

ビビッて腰が引けるとかえってスピードが出るし、溺れる。

重心を乗せた方が、コントロールが効く。

あればどんどん食べたくなるけど、なければないで困らない

足るを知る。

常に平々凡々でいい。

機能を増やすには技術がいるが、機能を減らすには哲学がいる

自分なりの理論でいい。

信念をもって、既にあるものを認識すること。

詳細

『機嫌のデザイン まわりに左右されないシンプルな考え方 / 秋田道夫

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2023.03/29発売 ¥1,650

ダイヤモンド社 256ページ

【レッドノーティス】信念を貫いた悪事

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LUPINにハマってからというもの、怪盗ジャンルにハマりつつある。

追われる男はかっこいい。潔く在る姿は美しい。

宝を奪うため、3人が争い合う映画『レッド ノーティス』を視聴した。

感想を述べたい。

あらすじ

まずはあらすじから。

世界の最重要指名手配犯を逮捕するために発令される国際手配書、レッドノーティス。追跡するFBIのトップ捜査官は、大掛かりな美術品強奪を企てる泥棒と詐欺師と出会う。そしてある理由から彼らは手を組んで美術品を狙おうとする。

どんでん返しあり、コメディ要素あり、アクションシーンあり。

凄く入ってきやすい映画だった。

追われる男はかっこいい

LUPINの感想でも書いたことをここでも。

追われる男はかっこいい。

それも、ビクビクして必死に逃げ回るわけではなく、堂々とヒラリと躱していく。

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追い込まれても余裕感だけは忘れずになんとかしてしまうし、本当にどうしようもない際は抵抗なくあっけなく捕まる。

捕まったかと思えばサラッと脱獄したり、とにかく予想外の数々で面白くさせてくれる。

自分の人生で彼らのように追われたいかと聞かれるとYESとは言えないけれど、ああいった生き方をしたい。

どんでん返しの連続

泥棒を追った挙句、自分が“そっち側”に回ることになるFBI捜査官。

世界一の美術品泥棒の座を奪われた一流の詐欺師。

このふたりが手を組み、クレオパトラの3つの卵を盗みにいくというストーリー。

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正反対なふたりが手を組み、望んでいないはずが良いチームワークを発揮し、ナイスタッグを組んでしまうという展開で、胸躍る映画だった。

映画の中では数々のどんでん返しが用意されていて、最後まで飽きずに見続けることが出来た。

ヘリコプターで脱獄するシーンや闘牛場でのシーン、炭鉱でのカーチェイスなど、無茶がすぎるアクションシーンもあったが、どれもすんなり入ってきた。

メディチックなシーンもブース中心にクオリティが高く、アクションにもコメディにも振りすぎず、夢中になれる映画だった。

特に手を組んだハートリーとブースがビショップと対立し、その全員がダスに追われるというメリハリのある物語の作り方が見事だった。

信念は貫く

FBI捜査官が流れで悪事に手を染めていく展開の中で、警察側だったはずのハートリーが盗人側になる場面が出てくる。

そこで彼は、「俺は善人だ。だが時には悪いこともする。」「向こうが先に撃ってきた」と漏らし、自身のポジションを取る。

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悪さをしているはずの盗人が格好良く映るのには、“信念”が関係する。

どんな結果であれ、絶対的な正義はない。

「誰かにとってのいい人は誰かにとっての悪い人」という名言にあやからせてもらうと、その人がどんな信念をもってその行為をしているか、が大事になってくると思う。

本作やLUPINを視聴して、私はそう学んだ。

LUPIN記事は下記。

詳細

『レッド・ノーティス』

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アメリカ合衆国のアクションコメディスリラー映画。上映時間は118分。

Netflixで2021年11月12日に全世界で公開された。

製作費はNetflix史上最高額の2億ドル。日本円にして300億円。

美術品泥棒を演じたガルとライアンは出演費2000万ドル(約23億円)とも言われている。

【寸評】7.0

前評判を知らずに見たが、終わって寂しさを覚えるほどに大満足。 

ハラハラの中にコメディがあり、主要3人の掛け合いがうまくハマっていた。

キャスト

監督&脚本:ローソン・マーシャル・サーバー

ジョン。ハートリー役:ドウェイン・ジョンソン(楠大典)

サラ・ブラック(ビショップ)役:ガル・ガドット(甲斐田裕子)

ノーラン・ブース役:ライアン・レイノルズ(加藤康之)

ウルヴァシ・ダス役:リトゥ・アルヤ(森千晃)

エド・シーラン役:エド・シーラン

【ナックルガール】貴方の生き様は?

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強大な悪の組織。強大な権力。

それに立ち向かう人間の生き様。

そんな光と闇を描いた映画、『ナックルガール』がAmazonプライムで独占配信された。

韓国発のWeb漫画を日本版で実写化ということで大々的に広告されたので視聴。

感想をまとめる。

悪に立ち向かう女性ボクサー

まず、この映画のあらすじについて。

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将来を有望視される女性ボクサーの妹が自殺。妹は絶対に自殺なんかしないと、姉が独自に調査を開始。調べていくと妹は死を偽装されており、その裏には謎の犯罪組織。そんな裏社会に1人で乗り込んでいく勇敢な女性ボクサーの物語。

あらすじでも語っているとおり、とにかく主役の橘蘭が勇敢でかっこよかった。

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自身のボクサーの夢も去ることながら、裏社会へと1人で立ち向かっていく勇敢さ、ボロボロになりながらも妹のことを思って屈強な男を相手にするその心意気。

そんな橘蘭というひとりの人間の生き方に感服ささせられるストーリーだった。

ナックルダスター

裏社会の犯罪組織にナックルダスターひとつで乗り込んでいく橘蘭。

綺麗な顔立ちとは裏腹に盛大なアクションシーンの数々でハラハラさせられた。

ただ、アクションシーンの迫力がある映画だったものの、ストーリーの奥深さやメッセージ性はそんなに感じられなかった印象。

映画はメッセージを込めて制作するものが多いが、今回は原作の実写ということで“アクション”に振った映画だったように思う。

良かったシーン

そんな中で良いと思ったシーン、セリフをまとめる。

ちなみに余談だが、映画を作る上で本当に伝えたい事は、脇役にボソッと言わせることが多いらしい。

ペース配分

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「人生もボクシングもペース配分できないヤツはただの素人だ

攻めるとき引くときを見極めるのがほんとのプロだ」

by.田端秀俊

 マラソンでも競馬でも、ずっと全力で駆け抜けられるものはない。

何事にも攻めるとき引くときがある。

その見極めを上手くできること。攻めるときに集中して100%を引き出せること。

それが素人とプロの明確な違い。

メリハリを大切したい。

弱者戦略

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「予想外の動きで惑わせれば図体が大きかろうが小さかろうが負けるかもしれないと相手は感じることになる

負けるかもしれないと感じたその瞬間からバテ始めるんだ

アリだろうがタイソンだろうが、バテたら負ける」

by.神谷瞬

必勝法はバテないこと。崩さないこと。

逆に言うと、バテさせること、崩すこと。これらが出来れば勝ち筋が見えてくる。

弱者が強者に立ち向かうためには予想外の動きが必要。

予想外の動きをし、考えさせ、余裕を奪う。

そうやって弱者なりの戦略で引っ掻き回すことが最適解。

バランス感覚

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「何よりも重要なのはバランス感覚だ

バランスを失った瞬間、全てが崩れ始める」

by.神谷瞬

ボクシングやアウトローに限った話ではなく、全てにおいてバランス感覚は重要。

白か黒の極端な二元論ではなく、間を探すこと。

バランス感覚を手に入れて、全ての均衡を取っていく。自身の立ち位置を考える。

もとより私にはそういった美学がある。(下記記事参照) 

私はそっち側にはいかない

悪の根源である二階堂陽輝に勝利する最後のシーン。

相手は無防備、瀕死状態。

ナックルダスターを着けた拳でトドメをさせる場面で、観客の「キル!キル!キル!」という狂った幻聴が聞こえてくる。

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自身の商売道具だった拳を使って悪に手を染める寸前。

「そっち側にはいってやらない」

と、最後に考えを改めるシーンは考えさせられるものがあった。

詳細

『ナックルガール』

原作:韓国発のWeb漫画

上映:2023年11月2日

配信:Amazonプライム独占

【寸評】6.0

アクションシーン満載で凄面白かったものの、期待を裏切る展開や予想を超えるストーリーは見られなかった。

三吉彩花の魅力が存分に伝わった映画だった。

概ね視聴前の期待とおりの出来だったため及第点。

キャスト

監督:チャン

脚本:ユ・ガビョル

橘蘭役:三吉彩花

神谷瞬役:前田公輝

成瀬秀治役:細田佳央太

二階堂陽輝役:伊藤英明

白石誠一郎役:窪塚洋介

東賢太郎役:栄信

大石義行役:神保悟志

【夢をかなえるゾウ】自分をホメる

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どうも。人に影響を与えたいと思って、人から影響を受けている秩序です。

そんな私にも、影響を受けていると言ってくれる知人がいる。

具体的には「俺にとってはほとんどガネーシャ」と言われた。

ガネーシャとは、大人気ビジネス書『夢をかなえるゾウ』に出てくるインドの神様。

面白くて思わず一気読みした『夢をかなえるゾウ』についてまとめる。

人は忘れる生き物

ええか?人は忘れゆく生き物やねん。

意識を変えるんは、逃げやねん。

本気で変わろう思ったら、環境を変えてそうせざるを得ん状況を作ることや。

意識を変えて、変わった後の自分を想像するのは楽やねん。楽に興奮できんねん。そして興奮するだけやねん。現実はなんも変わってへん。

本気で変わろう思たらな、とにかく行動に移すんや!

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と言うことで、ガネーシャの教えを受けた私も、絶対に忘れる。

ガネーシャの教えはその本に29個もある。

覚えておくため、活用するために、その29

個の教えをまとめる。

ガネーシャの教え

ガネーシャの教え29個は以下にまとめた。

ポイントでまとめると取り留めのないような事でも、ガネーシャ節の効いた関西弁で言われると妙な納得感があった。

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1.靴をみがく

2.コンビニでお釣りを募金する

3.食事を腹八分におさえる

4.人が欲しがっているものを先取りする

5.会った人を笑わせる

6.トイレ掃除をする

7.まっすぐ帰宅する

8.その日頑張れた自分をホメる

9.一日何かをやめてみる

10.決めたことを続けるための環境を作る

11.毎朝、全身鏡を見て身なりを整える

12.自分が一番得意なことを人に聞く

13.自分が苦手なことを人に聞く

14.夢を楽しく想像する

15.運がいいと口に出して言う

16.ただでもらう

17.明日の準備をする

18.身近にいる一番大事な人を喜ばせる

19.誰か一人のいいところを見つけてホメる

20.人の長所を盗む

21.求人情報を見る

22.お参りに行く

23.人気店に入り、人気の理由を観察する

24.プレゼントをして驚かせる

25.やらずに後悔していることを今日から始める

26.サービスとして夢を語る

27.人の成功をサポートする

28.応募する

29.毎日、感謝する

「世界を楽しんでや、心ゆくまで」

by.ガネーシャ

打消し線を引いたものはおおよそ出来ていると自己評価したもの。

赤で書いたものは、腑に落ちて実行しようと思ったもの。

これを実行

と言うことで、実行するものを書きまとめる。

①靴をみがく

②その日頑張れた自分をホメる

③一日何かをやめてみる

④ただでもらう

⑤明日の準備をする

⑥応募する

⑦毎日、感謝する

これら7つを実行しようと思う。

①靴をみがく

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「ええか?自分が会社行く時も、営業で外回りする時も、自分がカラオケ行ってバカ騒ぎしてる時も、靴はずっと気張って支えてくれとんのや。そういう自分支えてくれるもん大事にできんやつが成功するか、アホ!」

身近にいる一番大切な人を喜ばせるだったり、毎日感謝するだったり、他のガネーシャの教えにも共通することだけど、大事なものはつい投げやりになってしまう。

自分の1番根っこにある脚を丁寧に扱ってあげると、背筋が伸びてシャキッとする。

②その日頑張れた自分をホメる

人はなかなか自分のことを褒めてあげない。

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「~すべき」「~しなきゃいけない」

こういった固定観念に囚われすぎるとどんどん自分を追い込んでいく。

頑張ったり成長することが「楽しい」と思えなくなる。

好きこそ物の上手なれの精神で、成長することが楽しいと思えれば努力も苦じゃなくなる。

自分で自分を褒めてあげる。

セルフ褒め言葉でいこうと思う。

③一日何かをやめてみる

僕らは24時間という箱がパンパンに埋まっている。

その箱の中に新しい物を入れようと思ったら、まずは今あるものを捨てないといけない。

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1日スマホをやめてみる。1日ご飯を抜いてみる。

当たり前になっている日常を変えることから、変化は始まる。

④ただでもらう

無料で何かを貰う。

資本主義の現代で最も難しい課題かもしれない。

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お金を払ってものを貰うという売買から、お金を払わずにものを貰うという形態になるということは、その分お金以外の価値を提供しなければいけないことになる。

この人は今何を欲しているかな?この人は今何を考えているんだろう?

こういったことの積み重ねが人とのコミュニケーションに繋がり、しいてはビジネスに繋がる。

⑤明日の準備をする

本当に結果を出している人は緻密な準備を怠らない。

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1日が始まってから準備を始めるのではなく、始まる前に準備を済ませておく。

起きた時にはもう進むべき方向が決まっている状況。

備えあれば憂いなし。

⑥応募する

全ての人間には才能がある。

それを人に見つけてもらう必要がある。

どんな才能があるかは自分ではなかなか分からないもの。

故に、応募が必要。

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応募して人目に付く場所に立つ。

そう簡単に結果は得られないかもしれないけれど、応募をしないとチャンスの芽が出ることはない。

ファーストステップは応募ボタンのクリック。

⑦毎日、感謝をする

感謝の反対は当たり前。

当たり前なことなんて何一つない。

何気ないことにも感謝ができる広い心。どんなことにもありがとう。

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些細なことに感謝すること、そしてそれを直接伝えること。

そうやって良いサイクルを回していく。

詳細

『夢をかなえるゾウ』

著者:水野敬也

発行:2007年

ジャンル:ビジネス、自己啓発

ページ数:352頁

シリーズ累計:460万部突破

【最強のふたり】対等な関係性

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Netflixにハマる、ルパンにハマる。

ルパンに憧れる、オマールシーを追いかける。

といった流れで、オマールシーの代表作『最強のふたり』を視聴。

ルパンについて書いた記事は下記。

お金持ちそして障がい者

頸椎損傷によって首から下を全く動かすことのできない富豪のフィリップとその介護者に採用されたスラム街出身の黒人ドリス。

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生まれも育ちも、今を取り巻く環境も何もかも異なるふたりは次第に欠かせない相棒になってゆく。

被介護者のフィリップはお金持ちの障がい者

イカゲーム』では富豪の退屈さが描かれた。

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「お金を全く持っていない奴と、

 有り余るほど持っている奴の共通点は分かるか?

 人生がつまらないということだ。」

 by.イカゲーム オ・イルナム

お金を持ちすぎた老人は人生が退屈。

何を買うも食べるも出来てしまう。心からの人との繋がりも持てない。

富豪ならではの鬱憤がある。

富豪であり、首から下が動かない障がいも持つフィリップ。

介護者を雇うための面接では、皆が媚びへつらって自分をアピール。

“介護”という関係になってしまうため、対等に扱われない。

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フィリップはそんな環境にどこか飽き飽きしているように見えた。

そこに現れるのが黒人青年ドリス。デリカシーの欠片もない男。

ドリスは失業手当をもらうため、不採用の就活証明書を集めにやってきた。

対等なふたり

ドリスにはデリカシーという概念がなく、障がいを持つフィリップと対等に接する。

あからさまな“介護”をするわけでなく、“障がい者”のフィリップに同情するでもなく、ひとりの人間として扱う。

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ドリスの食べるチョコを欲しがるフィリップに「健常者用のチョコだ」と拒むジョークを言ったり、「女性が男性に求めるものは外見や品の良さではなく、お金。生活の保障。その点、あんたは有利だ」と言い放ったり、とにかくデリカシーがない。

障がい者と介護者という障壁を越えた関係に、フィリップは行き過ぎたブラックジョークすらも笑って喜んでいた。

ドリスは敢えて健常者と接するより過激な接し方をすることで、フィリップを理解しようとしたのかもしれない。

誕生日パーティー

毎年開催されるサプライズの誕生会は、親戚を大勢招待する堅苦しい会だとフィリップは語る。

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招待された親戚はフィリップの生存を確認しにやってきて、フィリップ本人は驚いたフリをする。その場に集まった皆が無理をするそんな退屈な集まり、と漏らすフィリップからは“対等”に扱われない葛藤が伺える。

本人がそれを言ったところで逆に気を遣わせてしまうため、どうしようもない現実に諦めるしかないという今まで。

だが、ドリスがいる今は違う。

皆の用意してくれた会に応えるように、半ば無理してヴィヴァルディやバッハと言ったバロック音楽を要望するフィリップに、ドリスが風穴を開ける。

アース・ウインド&ファイアーというファンキーな音楽をかけ、皆をあおって踊り出す。

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その場にいる全員が笑顔で楽しそうに踊る姿。

セリフのない2分間だったけれど、この映画で一番いいシーンだった。

本当に大事なことは余計なものを削ぎ落したところにある。

実話を基に

この映画は実話を基に作られたもの。

ドリスのような介護者が本当にいたと考えると、凄い。

フランスでは歴代観客動員数で3位を記録しており、第36回日本アカデミー賞の最優秀外国作品部門を受賞するなど、日本でも人気の作品。

ジャンルとしてはバディコメディ映画に分類され、ふたりの男性が一緒になって冒険やロードトリップに出かけるというものらしい。

今まで見た映画では『グリーンブック』に似たものを感じた。

グリーンブックでは差別をテーマに、最強のふたりでは障がいをテーマに描かれていた。

詳細

制作国:フランス

ジャンル:バディコメディ

上映時間:112分

製作費:950万ユーロ(15億円)

興行収入:3.46億ユーロ(5470億円)

日本興行収入:16.5億円

フランス観客動員数:1949万人

キャスト

監督&脚本:エリック・トレダノオリヴィエ・ナカシュ

原作:フィリップ・ポゾ・ディ・ボルゴ / 『Le Second Souffle』

フィリップ役:フランソワ・クリュゼ(小川真司

ドリス役:オマール・シー(菅原正志

【Lupin ルパン】大きい嘘ほど騙される

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待望のLupinシーズン3がNetflixで配信された。

フランスのミステリー小説『アルセーヌルパン』シリーズに触発された主人公、アサンディオプがルパンと同じ手口で盗人をしていくNetflix人気のフランスドラマ。

日本で有名な『ルパン三世』もこの小説になぞらえて作られており、主人公のルパン三世は、アルセーヌルパンの孫として原作に登場する人物。

すっかり『Lupin』の大ファンになってしまっている私が思う本作の魅力について語りたい。

信念を持って

アサンディオプには信念がある。

このドラマのファンは大抵そうだと思うが、私はアサン肯定派である。

アサンは泥棒ではなく怪盗。悪人ではなく善人。

アサンは私利私欲のためには盗みを行わず、信念に基づいて盗んでいる。

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シーズン1、2では父の自殺の真相について。

そして今回のシーズン3では母の行方について。

若くして両親なく育った少年は、その真相のためにどんな手でも使って、と足掻いている。

追われる男

もちろん、盗みをしているという事実に変わりはないから、アサンは常に警察に追われる逃亡者。

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これが男心をくすぐる。

全く追われる人生じゃない私も変装して街に繰り出したいくらいには、影響を受けている。

追われる男はかっこいい。

ギリギリで生きている男はかっこいい。

悪事を働いているかもしれないが、信念がある。

そこには筋が通っている。

逃げも隠れもしない

そしてアサンは逃げも隠れもしない。

それがまたかっこいい。

似顔絵がテレビで報道され、顔バレしているにもかかわらずそのままの姿で現れることも多々。

疑惑をかけられたり、似ていると指摘されても、口達者にかわしていく。

そして盗みは堂々と。言い訳もダサいムーブもせず、堂々と騙す。

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ギリギリ盗むのではなく、確実に任務を遂行して堂々と去る。

その多くの経験から、盗みの極意も熟知していて、「大きい噓ほど奴らは騙される」と言うセリフにはハッとさせられた。

 

そしてアサンは堂々としすぎて、相手と対峙するシーンも多い。

どうやって?と方法を尋ねられて一言。

「マジシャンは種を明かさない」かっこいい。

隠れ家

逃げも隠れもしないとは少し矛盾するが、家のギミックがかっこいい。

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親友ベンジャマンの店の二階にあるクローゼットの中の隠し扉。

こういうギミックに男は弱い。私は弱い。多分ローランドも弱い。

将来的に自分の家にああいったギミックを作りたいし(実用性は皆無)、とにかく憧れる。

目的のために手段を選ばない感じもかっこよく、部屋のギミックの奥にはアサンの多才さを伺わせるものたちがある。

変装セットを始め、自作の顔の模型やボイスチェンジャーなど、目的のために必要とあれば何でも習得してしまう。

必要とあれば、同盟も、親友も、裏切る。

そして裏切られた親友はアサンを信じて、情報を漏らさない。

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この2人の硬く結ばれた絆は、アサンが信念を持って生きているからこそのものじゃないだろうか。

結果的にアサンは親友を助け出す。

生き様

アサンは生き様がかっこいい。

このドラマは過去と現在を行き来しながら物語が展開されていき、現在のアサンの犯行が進む度に過去も明らかになっていく。

壮大な過去が明かされていき、現在のアサンが太く強く生きていることに納得がいく。

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ワンピースもそうだが、面白いものは過去をうまく活用して展開を作っている。

そんなアサンの生き様に感化され、魅了され、あっという間にシーズン3を見終わってしまった。

身体が説得力

アサンの何に魅力を感じているかについては、ここまで十分書いてきた。

最後にアサンの見習うべき点。私にも真似できる点を挙げて終わる。

デカい身体が物語る説得力である。

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アサンは立っているだけで威圧感がある。

190cmの身長に屈強な身体。

それだけで頼りがいがあるし、説得力がある。ナメられない。

私もトレーニングしなくては、と思わされた。

視聴映画ランキング【寸評付き】

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今まで観た映画のランキングをまとめる。

完全主観で選んでます。

随時更新します。

number.00 【MOVIE】

冒頭の「number.○○」は見た順番で、エントリーナンバーです。

面白かった順ではありません。

寸評は及第点が6.0です。採点の詳細は下記記事で説明しています。

number.01 『マイ・インターン

【寸評】7.0

年齢が離れたふたりが付かず離れず支え合うハートフル映画。

ほっこりとした気持ちにさせられる。

number.02 『キラー・ブック・クラブ』

【寸評】5.0

ありきたりな作風で、展開の変化も見られなかった。

上映時間が90分だったことも加味して5.0の評価となった。

number.03 『コーダ あいのうた』

【寸評】7.5

涙なしには語れない良作。

登場人物それぞれのキャラが立っていて、感情を動かされた。

number.04 『グリーンブック』

【寸評】6.0

難しいテーマ差別を扱った作品。

暮らしも性格も異なるふたりの関わりが見どころ

number.05 『そして、バトンは渡された』

【寸評】7.5

二軸で進む物語がつながった時の納得感。

人間がうまく描かれていて考えさせられる映画だった。

number.06 『最強のふたり

【寸評】6.0

お金持ち障がい者とデリカシーのない介護者。

正反対なふたりが欠かせない存在になっていくハートフル映画。

number.07 『ナックルガール』

【寸評】6.0

Web漫画発のアクション映画。

悪に立ち向かう主演女優がとにかく格好良かった。

number.08 『レッドノーティス』

【寸評】7.0

ハラハラもでき、笑いもあるアクションとコメディのいいとこどりをした作品。

登場人物のキャラも立っていて、夢中で見続けられた120分だった。