待望のLupinシーズン3がNetflixで配信された。
フランスのミステリー小説『アルセーヌルパン』シリーズに触発された主人公、アサンディオプがルパンと同じ手口で盗人をしていくNetflix人気のフランスドラマ。
日本で有名な『ルパン三世』もこの小説になぞらえて作られており、主人公のルパン三世は、アルセーヌルパンの孫として原作に登場する人物。
すっかり『Lupin』の大ファンになってしまっている私が思う本作の魅力について語りたい。
信念を持って
アサンディオプには信念がある。
このドラマのファンは大抵そうだと思うが、私はアサン肯定派である。
アサンは泥棒ではなく怪盗。悪人ではなく善人。
アサンは私利私欲のためには盗みを行わず、信念に基づいて盗んでいる。
シーズン1、2では父の自殺の真相について。
そして今回のシーズン3では母の行方について。
若くして両親なく育った少年は、その真相のためにどんな手でも使って、と足掻いている。
追われる男
もちろん、盗みをしているという事実に変わりはないから、アサンは常に警察に追われる逃亡者。
これが男心をくすぐる。
全く追われる人生じゃない私も変装して街に繰り出したいくらいには、影響を受けている。
追われる男はかっこいい。
ギリギリで生きている男はかっこいい。
悪事を働いているかもしれないが、信念がある。
そこには筋が通っている。
逃げも隠れもしない
そしてアサンは逃げも隠れもしない。
それがまたかっこいい。
似顔絵がテレビで報道され、顔バレしているにもかかわらずそのままの姿で現れることも多々。
疑惑をかけられたり、似ていると指摘されても、口達者にかわしていく。
そして盗みは堂々と。言い訳もダサいムーブもせず、堂々と騙す。
ギリギリ盗むのではなく、確実に任務を遂行して堂々と去る。
その多くの経験から、盗みの極意も熟知していて、「大きい噓ほど奴らは騙される」と言うセリフにはハッとさせられた。
そしてアサンは堂々としすぎて、相手と対峙するシーンも多い。
どうやって?と方法を尋ねられて一言。
「マジシャンは種を明かさない」かっこいい。
隠れ家
逃げも隠れもしないとは少し矛盾するが、家のギミックがかっこいい。
親友ベンジャマンの店の二階にあるクローゼットの中の隠し扉。
こういうギミックに男は弱い。私は弱い。多分ローランドも弱い。
将来的に自分の家にああいったギミックを作りたいし(実用性は皆無)、とにかく憧れる。
目的のために手段を選ばない感じもかっこよく、部屋のギミックの奥にはアサンの多才さを伺わせるものたちがある。
変装セットを始め、自作の顔の模型やボイスチェンジャーなど、目的のために必要とあれば何でも習得してしまう。
必要とあれば、同盟も、親友も、裏切る。
そして裏切られた親友はアサンを信じて、情報を漏らさない。
この2人の硬く結ばれた絆は、アサンが信念を持って生きているからこそのものじゃないだろうか。
結果的にアサンは親友を助け出す。
生き様
アサンは生き様がかっこいい。
このドラマは過去と現在を行き来しながら物語が展開されていき、現在のアサンの犯行が進む度に過去も明らかになっていく。
壮大な過去が明かされていき、現在のアサンが太く強く生きていることに納得がいく。
ワンピースもそうだが、面白いものは過去をうまく活用して展開を作っている。
そんなアサンの生き様に感化され、魅了され、あっという間にシーズン3を見終わってしまった。
身体が説得力
アサンの何に魅力を感じているかについては、ここまで十分書いてきた。
最後にアサンの見習うべき点。私にも真似できる点を挙げて終わる。
デカい身体が物語る説得力である。
アサンは立っているだけで威圧感がある。
190cmの身長に屈強な身体。
それだけで頼りがいがあるし、説得力がある。ナメられない。
私もトレーニングしなくては、と思わされた。