PopScorn

映画はポップコーンと共に。

【LIGHT HOUSE】俺はこんなもんじゃない

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生き辛い― 生きづらい―

学生時代からずっと感じている事。

 

死にたいわけでも不幸だと思っているわけでもない、ただ何か居心地が悪い。

そのモヤモヤを理解できたような、代わりに言語化してくれたような、そんな番組に出会った。

 

人を照らす灯台。その灯台の下は暗い。

Netflixで『LIGHT HOUSE』を見た感想をまとめる。

LIGHT HOUSE

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オードリー若林と、星野源

お笑い、MC、執筆、音楽、芝居…。

多彩な二人が「悩み」をテーマに2人だけでトークする新番組。

総合演出である佐久間宜行が

①悩める人々の明かりを照らす

②そんな自分たちの足元は暗い

というふたつの意味を込めて『LIGHT HOUSE(灯台)』というユニット名を授ける。

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流れはおおむね自由で、

「悩み」をテーマに話すこと、月に1回集まって話すことを6回行う。

というルールだけが設けられてスタート。

ワンエピソード40分程度で、全6話。

ここでは若林正恭を若、星野源を星と呼ぶ。

#1 暗黒時代

2022年10月17日。

舞台は杉並区、阿佐ヶ谷。ふたりが何者でもなかった20代を過ごした地。

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星野源は20歳~23歳まで阿佐ヶ谷、6畳一間の家賃3万5千円の木造アパートに住んでいた。

スタジオを借りるにもお金がかかるから、アコースティックギターにタオルをかませて響かないように小さな音で作ったのが『ばらばら』という曲。

 

星も若も阿佐ヶ谷には辛い思いしかなく、怨念を思い出すと言っていた。

土地に当時の感情が根づいていて、決して美談ではなく鬱々とした気持ちを素直に吐いていくふたりがかっこよく映った。

一行日記【2022年10月】

本番組の名物企画「一行日記」

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これは、1か月に考えた悩みや日常の出来事を短く記した日記で、ふたりの鋭角な感性、ワードチョイスが何とも面白かった。

ストレスと多様性

星『大人になってもストレスが一向に減らない』

大人になるともっと朗らかになると思っていたけれど、実際に大人になってみると言っちゃいけないことが多い。

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大人な世界には上手く騙す人が多くて、ストレスがないフリも必要になってくる。

総じて、考えること気にすることが多く、それがどうしようもなくストレス。

若『自分で謙虚と言う人に限って傲慢で、傲慢という人は謙虚。それと同じで、人の多様性を大切にしてるって自分で言う人はしてなくて、多様性って難しいよねって言ってる人は多様性を重んじている』

“多様性”に敏感になったこの時代。

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明るい場所に虫のようにひたすら進んでいくピース綾部に言われた

「お前そっちだもんな」

が若林の中ですごく安心する言葉になっているよう。

明るい場を好んで進んでいく人もいれば、ラジオの様なクローズドな環境が落ち着く人もいる。

 

私が思うに、星や若のようにクリエイトする側の人間は闇を好むイメージがある。

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どっちがいいも悪いもなく、人の数だけ選択の余地を認めることが必要だと、そう感じた。

そしてそれを理解して「お前そっちだもんな」と言えて初めて“多様な社会”になる。

自分と世界を繋ぎ止めるもの

星『仕事が1つ行き詰まると未来が全部消えたような感覚になる』

これは過去にルーツがあるらしく、学生の頃から表現を介して友達とコミュニケーションを取ってきた。(ギターのコピーを聞いてもらう等)

言葉や純粋なコミュニケーションが苦手で、“表現”を介さないと人と繋がれないから、

それが行き詰まると一気に独りになる感覚があると言う。

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若『ネタが浮かばない、もう22年目』

若も星に繋がる所があり、漫才がダメだと世界とつながる術がないと言う。

だからこれが出来ないと死ぬしかない。

これはストイックでもなんでもなく、他に方法がないから、そうするしかない。

星『必要とされていないと感じても楽しく生きられる人でありたい』

本当はこの世の中にあるもの全部どうでもいいはずで、楽しく好きなように生きていいのに、そうできない何かがある。

自分の創作で、いい意味でどうでもよくなれるものを作りたいと星は言う。

若も同じ考えをもっていて、希望や夢が見つからないお客さんがいた時に、答えとかやる気を出させるのではなく、それを無化する漫才がしたいと言っていた。

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昇華ではなく、お笑いがバカバカしすぎて悩みが無化されるようなそんな漫才が若林の理想。

阿佐ヶ谷に住んでいた鬱々としていた自分に届ける気持ちで今の創作に励んでいるよう。

渇きは恐怖でありパワー

今の芸人はシェアハウスをしていたり、十分楽しんでいる。

自分たちの頃は世の中に恨みしかなかったが、世界と繋がる為のこの渇きが恐怖であり、パワーでもある。

この渇きがなくなった後の自分の作品が想像つかず、自分の受けてきた傷でもってモノを作ってきている。

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星は人からつけられたイメージをふざけんなと、剥がして生きてきた人生。

人間は変化が苦手な生き物だけど、他人からのイメージはもっと壊していいし、壊してナンボ。

前髪をセンター分けに変えただけでネガティブな反応が生まれ、それに対して「うるせーよ」「俺がしたくてしてる」と、反発できるかどうか。

それを渇きとして、創作に変えていく。

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答えの出ないことをどうにかしたいときに、星は歌にする方法を取る。

モヤッとしたそのものに歌詞とメロディをつけて圧縮して届けると、昇華されるという。

作品にして世に放つイメージ。

その後は生み出された作品が自立して世で勝手に生きていく。

灯台 / 星野源

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闇に光る 仄かな灯 

瞬き 消えない

照らす その足元は暗い

見えない 行けない

息ができず 飛び出した

鼠の匂い満ちた 路地裏を走った

何にも 何にもない

お前ら全員死ねばいいと ブランコで揺れた

春を見上ぐ 雲間の奥に光る

 

恐怖でありパワー灯

瞬き 消えない

照らす その足元は暗い

見えない 行けない

無理やり 既に持たされた

夢を入れる箱を

急いで入れなくちゃ

何にも 何にもない

君はくて良いねなんて

知らねえよカスが

もし僕が明日死んだら

それが一生なんだ

 

闇に燃える 独りの灯

手を振り 追いかけても

光 その足元は暗く

見えない 行けない 灯台

誰も救おうと思うな

ただ光ってろ

ここで死んだらそれが一生

「君は若くて良いねなんて知らねえよカスが もし僕が明日死んだらそれが一生なんだ」

若もこの感覚はもっていて、阿佐ヶ谷に住んでいた当時は輝かしい未来が見えなかった。

それくらい繊細で、冷静に客観視できていたんだと思う。

自転車は漕いだら目的地に着くけれど、当時は漕いでも着くかどうかが分からなかった。

星若春日

赤文字にしたけれど、星、若、春日が詞に登場している。

#1の曲には星と若と春日が、#6の曲には星が登場する。

#2 東京~光と闇~

2022年11月14日。

舞台は港区、虎ノ門。一泊200万円、ホテルの36階。

前回の阿佐ヶ谷とは打って変わって大都会、THE東京。

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開始早々。この景色が当てつけとなってルサンチマン(嫉妬)を掻き立て、あのNetflixでもピーが入るくらいの激しい言葉が星から吐かれる。

闇の世界に居るとより深い闇へ入っていき、光の下に晒されると反発で大きい闇を作り出す。

阿佐ヶ谷高円寺では若い頃の恨み、東京では遊んでいる奴らへの恨み、こうやって恨みを使い分けてエネルギーに変えている。

そんなふたりに無限の可能性を感じる。

そして自分にも近いものを感じる。

超えられないと思いながら続けてる

新ネタ。ファンからしたら“新ネタ”というフレッシュさが加わって+5点くらいだけど、こればっかりは自分自身の感覚で、イタコ漫才という最高のネタを超えられないと思いつつ続ける辛さを若が語る。

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一方、星はその感覚はない。

あの方向で、あれ以上のものはない。あの尺、あの演奏、あの時代…。

そうやって一瞬あほに、無責任になりながら新たに創造を繰り返している。

一行日記【2022年11月】

若『前回、夢や希望が持てない若者に感情移入できなくてすごく寂しかった』

今はどこに行くにも人の目があり、「見ないでよ」が出来なくなっている。

異端になると潰されるから、集団の中でどう生き残るかを考えないといけない。

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昔はもっと緩やかな潰され方だったけど、今はイタかったり尖がっていることに対して、すぐにツッコミが入ってしまう。

故に夢を語りづらいし、尖りづらい。丸まりやすい時代になってきている。

星『みんなが賞賛する人が自分の好きじゃない人だったとき、その自分をどう受容するか』

「最低」と思った人が意外と世間で評価されていたりする。

けど、その悪い面は現場しか知らないからしょうがないこと。

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しょうがないけど、でも自分は知っていて、そんなもやもやの処理の仕方が分からないというぼやき。

若『なぜそんなに家事を分担しているのを聞くカンペを出すのだろう』

多様性、男女平等が声を大きくしている現代で、それを象徴するように“家事の分担”を語らせたがる番組サイド。

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この質問のゴールは①分担していて感心する②旦那がやらなくて皆にボコボコに言われる、のふた通りしかない。

そんな浅い質問を繰り返す“多様性もどき”に若が一石を投じた。

自分の手の届く範囲

SNSのコメントは見ている人の0.01%しか書き込まないと若が言う。

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実際に調べてみると、

Instagram:1.22%

X(旧Twitter):5.0-6.0%

Facebook:0.5-2.0%

YouTube:0.39%

 各SNS エンゲージメント率

となっていた。

いずれにしても、その割合は極めて低い。

コメントや世間の意見に耳を傾けて自分を曲げるのではなく、自分や周りにいる人の感覚を信じたほうがまだ精度が高い。

だいたいのことは淡さの中にある

匿名のSNSでしか本音が言えない

という悩み。

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これに対して、星が核心的な一言。

そもそもSNSで言うことが本音だと思っているのが間違いで、SNSでの発言は表現。

人に見られる可能性があるものは自分の本音じゃないと言い放った。

 

自分の本音を、ひとりになって改めて考えてみて、それを恥じるのではなく認めてあげる。

「嫌われたくない」ことを恥じて隠すのではなく、「嫌われない」ためにできることは何?まで深掘りする必要がある。

 

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“最適解”と“間違ってる”の二項対立にしたがるけれど、だいたいのことは淡さにある。

グラデーションで物事を考える事。

『解答者 / 星野源

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街を包む 夜の中に

確かめてる 私の意味

見栄を包む 笑みに見せる

壊れかけてる 心の隅

どれが正しいか それだけで

歩く道が 幅を狭めた

いつまでこうした日を 過ごしていくのだろう

生まれて消えて行くの 悲しみが

「喜びもある」

そうね わかっているのにな

いつもさ わかることがわからないよな

 

割れた画面の恥の光

比べ滲む 滲まぬ数字

いつまでこうした日を 過ごしていくのだろう

生まれて消えて行くの 憎しみが

「ありのままでいい」

そうね 黙ってくれるかな

いつかは わかることができるのかな

いつまでこうした日を 過ごしていくのだろう

生まれて消えて行くの 悲しみが

「喜びもある」

そうね わかっているのにな

いつもさ わかることがわからないよな

わかることがわからない

みんな「分かるわ」って言ってくれるけど、本当にわかってる?と思うことがあると。

人の気持ちをわかっているような気がするけれど、本当は分かっていないという意味を込めた詞。

#3 Christmas プレゼント

2022年12月25日。

舞台は足立区、昭和の家。こたつで迎えるクリスマス。

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パパ活する港区女子にだけはなって欲しくない、一歳児をもつ若林パパ。

そのために小さいクリスマスツリーから徐々に大きくしていく方針で、いきなり大きいクリスマスツリーを飾ってしまうと港区女子になるというなんとも若らしい話からクリスマス編がスタート。

時代にブレず走っていく

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「芸が車で 雨が時代」

若が先輩に言われた印象深い一言。

 

皆「雨が降ってきた」というが、雨はその場でずっと降っていて、そこに車が辿り着いただけ。

そこで“時代と言う雨”に当たるかはわからないから、車として芸は時代にブレずに走っておけ。

その時には周りが勝手に“時代が来た”と言っている。

 

まさにその通りで、他責ではなく自責。

良いも悪いも全部自分の責任。自分で自分の人生を動かしている感を忘れるな、と解釈。

 

星が今に至ったきっかけは病気。

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ずっとR&B(リズム&ブルース)が好きだったけど、フェイス等の要因で自分には似合わないと思っていた星。

ある時、くも膜下出血で倒れて生死を彷徨う。

その時に勇気を与えたのがR&Bの音楽。

これはやれってことだと思い、トライして今に至る。

一行日記【2022年12月】

若『今の若林が何をすればいいのか、誰でもいいから頼むから教えてくれ』

幸せは幸せ。でも毎日がつまらない、全然おもしろくない。

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劣等感があった時はそれを燃焼させることに必死だった。

「目にモノ言わせてやる」「悔しい」

こういった気持ちが薄くなってきてどうやってモノづくりの炎を維持するか。

春日はテレビタレントとして完成されてきて、一人でも充分やっていける。

よって、自分が何をしたらいいかが分からない、と若。

 

星がまたも核心を突く。

「飽きたんじゃないですか?」

若が、自分では薄々気付いていながらずっと言えなかったこと。

責任、周りにいる人、家族、今までやってきたこと、今の幸せな状態…。

これらすべてが「飽きた」という事実を抑える要因になっていた。

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星は「小さく飽きて、違う所に行く」を繰り返してきた人生。

今まで行ったことのない場所に行きたいタイプで、同じことの繰り返しだと壊れてしまう。

ただ、責任、手放せない人、家族…。

一定の場所に暫く居ると新しい場所に行けない要素で固められていく。

若『もう行きたい所がどこにもない 自分で作るしかない』

オールナイトニッポン55周年で星がトラック、若がラップを作って記念ジングルを制作。

「芸人がラップなんて…」と世間の目を気にしながらレコーディングスタジオに向かってハンドルを握ってる時、ワクワクしている自分に気付く。

撮り終えた後も「今日は行きたい所に行った」と、満足感が高かった。

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いつもは「行きたくなくはない」けど、「行きたくもない」、ワクワクしていない。

行きたい場所は作るしかないし、作ることはできると実感したエピソード。

 

星も同じことを思っていて、歌詞にも同じ様な一節が。

あなたと 探し諦めた

私の居場所は作るものだった

 『喜劇 / 星野源

そもそもファミリーやコミュニティーに入るのが苦手で、居場所がない。

だからこそ自ら何かをやり始めて、最初は新鮮でも安定すると繰り返しになっていく。

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そこにはいられないという気持ちになって、出て行って新しい事を始める。

居場所は自分で作ったけれど、そこにチームが生まれて責任も生まれる。

それによって離れにくい状況が増えていく。

人は同じことを繰り返せる人と繰り返せない人がいて、自分は後者だと気付けたときに少し気が楽になったという。

新しい踏み出し方をこの状況で作ればいいという気持ちになる。

未来への期待と今の幸せ

ドーパミンは興奮物質ではなく期待物質で、「このあとどうなるんだろう」で出る。

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慣れるともっと欲しくなる。

するともっと期待感のある環境を求める。

ここに際限はない。

 

けれど、今の幸せ(セロトニン)と未来への期待(ドーパミン)は明確に分離されている。

それがわかると、未来の期待に依存しすぎずに、これらを両輪でバランスを取っていくことが大事だと気付ける。

『仲間はずれ / 星野源

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生まれ 初めの数秒

自由はそこまでと言うの

椅子取り 繰り返すと 血の染みる足元

長く椅子に座れぬ 同じ場所じゃ壊れる

移ろう人は置いていく 常識は老いていく

君の舵を取れ 誰かの視線に唾を撒け

未開の闇に舵を切る 独りになる

そこは座れる 仲間はずれありがとう

 

切り捨てられ 気付くと

自由を手にしてる

出会う 掛け替えのない個

上を目指す鬼ども 宝島はしょぼいもの

幸福は2秒前の温もりに隠れる

生活の波間で輝く羨みに背を向け

心の愛の舵を取れ 自分の視線に唾を吐け

未開の闇に舵を切る 独りになる

そこに座り 灯りとなる

#4 サプライズライブ

2023年2月11日。

舞台は豊島区、池袋。100人の観客が入ったリアルタイムなLIGHT HOUSE。

ゲストに誰が来るかを知らずに集まった100人の観客。

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エンターテイナー若林はその方が燃えると、ワクワクしているように見えた。

 

LIGHT HOUSEの収録ということで、情報公開日までは漏洩禁止。

是非この秘密をひとりで抱えて、同じサイズの十字架を背負って生きて下さい。

と、星&若が冒頭に発言。

 

面白可笑しい雰囲気だったけれど、今までのエピソードを振り返ってこの発言を見ると、芸能人とか歌手の、いわゆる業界人は世間のイメージと本当のその人とのギャップを知っているだけに、こういった十字架が大きいんだろうなと感じた。

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これも、負担になる人とそうじゃない人がいて、負担に感じる人がそのモヤモヤを作品にすることで発散しているんだと思う。

そんな繊細なふたりが好きだ。

記事を書くために何度も番組を見返し、ここまで7500字書いてきたことで愛情が溢れてくる。

表現の原点

お客さんと同じ空間で声が返ってくるとお客さんと溶け合う感覚になるらしく、表現の原点はこういう舞台にあると語っていた。

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そここそが自分の救われる場であり、傷つく場になることもある。

けど、あってよかったと、若にとっての生きがいの象徴のような場なんだと思った。

一行日記【2023年2月】

若はやっぱり、お客さんが入るとギアが少し変わる。

若『強くなければ次のステージに行けないけど、強くなると人に寄り添えなくなる』

多様なお笑い、考え方を受け入れながら番組をやりたいけれど、自分のお笑いの価値観とか教科書を他の芸人に押し付ける強さがないと上に行けない。

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自分の望む世界を築くためには、まず物理的な強さで勝つ必要がある。

物理的に強くなるために総合格闘技に通い、気が強くなった若。

けど、強くなるとスタイルが崩れる。

弱い人に寄り添えなくなり、喝を入れたくなる。

自分のスタイルはセカンドの七番。(=ピッチャーで四番じゃないという意)

人に寄り添って耳を傾けていくスタイルだと気付く。

けれど、ヤンキー関西芸人に縮こまっているのも腹が立つ。

けれど、関東陰キャ芸人としては強くなる道じゃないという結論に至る。

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ここに至るまでにも、おでこくらい出してみようとセンター分けをしてみたり、ピアスを空けてみたり、40代で金髪にしようとしてみたり、たくさんの過程を経てきている。

 

こうやって自分の手に入れたいものがあって、そのために考えて悩んでもがいて、行動して、その結果気付きを得て…という過程を経ている人は輝いている。かっこいい。

星『後輩のミュージシャンに「源さん目指してます、ゆくゆくは役者もやりたいんですよね」と言われると、そのロールモデルは俺じゃないから俺にはなれないよ、と思う』

星は昔からずっと役者と音楽の二軸でやってきていて、音楽で成功して役者に挑戦したわけじゃない。

結局人は過程を重要視せず、結果しか見ていない。

真実は、過程という闇を進んだ先に結果という光に当たる。

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そこ(結果)しか見ていないから順風満帆に見えて、ひがむ。

もう少し調べればいい景色が広がると、言っていた。

若『お笑いを語ることをマニアがジャンルを潰すという人がいるけれど、まさにお前が1つのジャンルを潰そうとしているマニアだと気付け』

お笑いのプロセスを語るのがダサいと思っている少し前の世代がいて、ネタ作りたい、モテたいでいいじゃんという考え。

若は語ってナンボだと思っていて、熱量があるから面白くなる。

本気になっているところにお笑いは生まれ、本気で挑んでいるからこそ面白い話が生まれる。

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議論があるから盛り上がる。

語りたい人そうじゃない人がいて、その両者の間にグレーゾーンが生まれるからこそ価値があるのに、それを完全に否定しに行く人がいる。

自分が加害者であることには意外と気付けなくて、ブスブス矢は刺さるけど、平然とした顔で前に進んでいきたいと、若は言う。

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ここまで聞いていて、若は欲しいもの、作りたい場所があるからこそ強くなろうとしていると感じる。

かつての自分たちのように弱い自分、場になじめない人にとって優しい世界を作るためには、矛盾するようだけど、まずは自分が強くならなきゃと思っていて、それが故のここまでの悩みなんだと思った。かっこいい。

独りとは育ての期間

ここで観客から集めた悩みのコーナー。

客『好きな音楽はメタルなのに、恐そうな人間だと思われたくなくて藤井風も好きな明るい人のフリをしてしまう』

メタルが好きと言うと茶化されたり、理解をしてもらえなくてなかなか人に言えないという28歳女性。

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これに星が経験をもとに金言。

幼い頃、星の家では渋いジャズがかかっていて、星はジャズが好きだった。

周りの子はアニソンやヒットチャートを好んで聞いていて、趣味が合わないから共有が出来ない。

ただ、“1人で好きな音楽を聴いてる時”だけはかけがえのない時間で、研究し愛することによって、環境と繋がっているような不思議な感覚があった。

周りに流されず均されず、それを続けていくことで後から同じことを感じる人に出会えるようになって、膨れ上がった愛を少しずつ共有することでさらに幸せになっていった。

人が好きなものをイジるような人に価値はなくて、そんな奴らのために自分を変える必要はない。

“シェア”という言葉が使われる現代で、「共有しなきゃいけない」と思うかもしれないけど、自分の中で育てたり、深めるのはすごく大切なこと。

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若も後押し。

イジってくるやつなんかカラオケで“人気ランキング”で歌うようなやつ。

「みんな歌ってるから歌おうかな」の中身のないやつ。

この強い言葉に若のパワーの源が隠れていると思っていて、他人にどんなことを言われても自分を曲げるのではなく、「うるせえ」と思える才能。

自分のやっていることがあっていて、相手が間違っていると思い込める才能。

そして、「うるせえ」と言ったが最後、その自分を正当化するべく動く。

という自分をブレさせず、負の感情をパワーに変えるマインドが一級品だと感じた。

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星も若も、クリエイトする過程でインプットアウトプットを何周も何周も繰り返していて、その結果自分軸がハッキリして、こういう刺さる言葉が出せている。

誰よりもブレたからこそ誰よりもブレないように見える。

結果だけを見て憧れるのでは、浅い。

『Orange / 星野源&若林正恭

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覚めた 湿気の君は 暇なプールの中だ

いたた あの頃見た 傷は未だここさ

 歩くだけでタイムリープ90年代

 学ラン腰履き坊主にタオル今考えるとダサい

 メットとショルダー脱いだら放課後やること何もない

 太田と田中が焼肉屋に居るすぐさま雀荘飛び出す

 色紙チャリのカゴに入れてペダル踏み込む

 途中で着信太田は帰って田中まだいる

 迷ってやっぱり家に帰った話を検索ちゃんでしたけれど

 笑ってなかった集めたん笑ってなかった田中さん

 阿佐ヶ谷 高円寺 夕方 オレンジ

 妬み嫉み恨み辛みこびりつくこの道

 阿佐ヶ谷 高円寺 夕方 オレンジ

 栄光に向かって走る列車

 休日運転通過していく

売れた 嫉妬の中は 静か 宇宙の中だ

居たな あの日泣いた 君は今もここだ

 100円5分コインシャワー時間短い

 帰りの向かい風ドライヤー10円勿体ない

 100円ショップ半額おにぎりアパート住人同士取り合い

 結果は出ない腐っても鯛お前が正しくても聞かない

 真夜中ルサンチマン叩いて作ったデロリアン阿佐ヶ谷イチ抜けた

 あんたもそうだろ?ファンクの源さん!

 たいしたもんだろ?前健さん

 今思えば単なるワンシーン増えてく分かりにくい悩み

 有村昆にも見て欲しい LET'S rool LIGHTHOUSE#1

阿佐ヶ谷 高円寺 朝方 オレンジ (ラタタ…)

クリアした後のRPG 彷徨い続ける線路沿い (ラタタ…)

阿佐ヶ谷 高円寺 朝方 オレンジ (ラタタ…)

クリアした後も積む経験値 総武線乗って水道橋 (ラタタ…)

阿佐ヶ谷 高円寺 (雨と)

朝方 オレンジ (荒れた朝に)

妬み 嫉み 恨み 辛み (妬み)

塗り替える この道 (後悔をした)

阿佐ヶ谷 高円寺 (みっけた)

朝方 オレンジ (あの頃に居た)

二人 背中 光 浴びて (君は)

歌い歩く この道 (今だ この道)

増えてく分かりにくい悩み

今の悩みは共感されづらく、数人にしか共有できない。

そういう悩みを嚙み砕いたり、言葉で広く持たせたりしながら表現をしていく。

年齢を重ねる難しさを感じるけれど、チャレンジもしたい。

 

40代でこれを恥ずかしげもなく言えるのがどうしようもなくかっこいい。

#5 ドライブと決意

2023年5月6日。

舞台は渋谷区、千駄ヶ谷。社内でふたりきりのトーク

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楽しいも最悪も、同じこと

漫才をやっていてどうしても客席に中指を立てたくなる若。

限界を迎えて壊れる寸前だった頃の星。

どこか感性の似ているふたりは楽しさの絶頂で突き放したい衝動に駆られる。

傷を作品に変えるのはそれほどの作業、相当のパワーを使う。

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そんな若を救うのが星の曲。

I just thought it'd be fun

楽しそうって思うのも

Went nhrough a whole lot so fuck this

最悪だって思うのも

They all mean the same thing, you know

どっちも同じことなんだ

We alright, change it up, do your thing

それで大丈夫 それでいい

 『Same Thing / 星野源 feat.Superorganism』

+10も−10も、原点からの振れ幅は同じ10。

そこに良いも悪いもない。という解釈。

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10m先に人がいて、50m先にいる用の声を出されると遠くに感じる。

それと同じで、ドーム公演をやるにあたって、大きくなればなるほど遠くに感じてしまうもの。

舞台が大きくなればなるほど、表現を大きくせずに届けることを意識して、星は武道館にも普段着っぽくパーカーで登場するし、必要以上に叫んだり演出を大きくしないという。

一行日記【2023年5月】

星「創作には孤独が必要だが、行き詰まったこう着状態を解くのは妻、または他人。」

エッセイや歌詞など、ゼロイチの創作には孤独が必要。

ひとりきりの時にゼロイチが生まれる。

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1を100,1000,10000にしていく中で行き詰まって何も出てこなくなった時に妻が帰ってきて「おかえり」と言うと、停滞・こう着していた脳がフル回転して考えが出てくることがあると言っていた。

ひとりきりの空間から家族が帰ってくることで、風の通りが良くなる。

結局表現はコミュニケーションで、コミュニケーションを取ることで刺激されて生み出せるという結論に至っていた。

 

振り返るとアイデアは、ひとりで何時間も机に向かっている時ではなく、歯磨きをしたり、コンビニに行ったり散歩をしたり、そういったふとした時にパッと浮かぶ。

外部の刺激を入れた方が浮かんでくる。

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けれど、一人でグルグルと何時間も回している時間があるからこそ、外部刺激で花開くのであって、そこに苦しみやもがきは必要条件である。

ひとりでゼロイチを生んで、1を2に、2を3に、そうやって地道な作業をした先に外部が働き、唐突に100,1000と増えることがある。

若『人間は社会的動物で、自分は社会性がない。これに尽きる。』

テレビやバラエティでは夢中になっている人は強い。

熱湯風呂やドッキリにおいて、「熱い」「嫌だ」と本気で思っているから面白い。

ここで若は、自分がやるのは珍しいと思われてるな…どんなリアクションだったら…と考えるからあまり跳ねない。

出川や狩野みたいな視野の狭い人はずっと夢中だから面白い。

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若は学生時代から当事者というより来訪者として行事などに参加していて、世の中に生きているのも来訪者という立場でいる。

ここまでのLIGHT HOUSEで自分はこれでいい、そのままでいこうと腹をくくれた期間だったと言っていた。

宇宙人感があって、周りの事を自分と違う生物として外から見ることで角度の意見が言える。

ここに気付くまでは“周りと違う自分”に思う所はあっただろうと思うけど、いつか腑に落ちるその時まで、私も模索を続けようと思う。

若『どんどんステレオタイプの芸人から離れていっている気がする』

THEお笑い芸人に見られたくて、イジりイジられ、恥かいて汗かいていきたいと思っていたけれど、結局ここまでそういう仕事はあんまり来なかった。

ドッキリはかわいそうで見ていられないし、大勢のひな壇の中から勇気を出して前に出ることも出来なかった。

結果、ドームでお笑いライブをやるという誰も目指していない所に辿り着いていて、それが新しいチャレンジで、若と春日の道と語る。

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“お笑い芸人”というイメージに捉われるのではなく、“オードリーらしさ”を追いかける。

誰よりもお笑いを考え、悩みぬいたその結果が、自分たちオリジナルの“オードリーらしさ”を確立することに繋がっている。

#6 LIGHT HOUSE

2023年5月6日。

舞台は神奈川県、三浦海岸。カフェで最終回トーク

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LIGHT HOUSE#1からここまで8か月が経過。

若にとってこの8か月が過渡期で、星との対話を通して中年仕様の走り方が完成されたという。

21歳でお笑いを始め、44歳の現在までエンジン・ギアを変える感覚はなかったものの、ここで明確に走り方が定まる。

若にとってあちこちオードリーが行き着く場所で、フォームを崩し、総合格闘技に通い、悩みもがいて、LIGHT HOUSEが開始。ここでやっと気持ちが決まる。

どれくらい先の未来を見据えるか

「どれくらい先の未来を見据えているか」

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この質問に対し星は、全く見据えていないと答える。

手短な目標がなく、“なったことのない自分”になりたい一心。

その時にならないとそれがどんな自分か分からないから、必死に今やれることをやる。

未来は分からないけど、分からないなりにお先真っ暗な中に全力で進んでいきたい。

という、ここまで5話見てきてなんとも星野源らしい回答だった。

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これに対し若は、流されていくと答える。

テレビは水物で流れていくが、ライブは見に来てくれた人の記憶に残り続ける。

ドーム公演後は50歳まで毎年武道館ライブをやりたいと、若。

ただ、これもドームを目指してやってきたわけじゃなく、降って湧いた話。

ドームも、このLIGHT HOUSEも、縁があって流されてきた結果の産物。

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だからこれからも流されながら行こうと思う一方、目印がないと見失うからシンボルとしてラジオは置いておくよう。

一行日記【未来の自分が書いていそうな事】

最終回の一行日記は、未来の自分が書いていそうな一行日記。

この5か月間は“リアルタイムの悩み”にフォーカスして、ラストは“未来を見る”

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そうすることで二人の今後の指針を定めようという、佐久間さんの構想かなと思ったが、やり手にはやり手たる所以とはこういうこと。

若「相方が今もテレビに楽しそうに出演しているのを見ると怖くなる」

 10年後の一行日記

テレビは陽の社会的集団のシンボルで、そこに異分子として存在するのが若。

10年後はテレビに出ていなくて、じゃあ何するかを流されながら見つけていく、と未来を想像していた。いや、創造していた。

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阿佐ヶ谷時代は年上に挑んでいくから物語として盛り上がる展開だった。

ただ、今は自分が上の立場になり、年下に戦っていると見えないように戦わないといけなくて、それが難しい。

戦っているように見えてしまうと痛々しくて笑えないけど、「やっぱり強い」と思われなくては番組自体が締まらない。

そんな難しい場所に位置する若の葛藤物語が今後始まる。

星「なんであんなに悩んだり苦しんだりしていたんだろう」

10年前も悩んでいただろうし、今も悩んでる。から、10年後も悩むだろうけど、日々どんなに真っ暗になっても、10年後には忘れている。

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#1で阿佐ヶ谷の話をした時、楽しめた自分がいて、当時は楽しくもなんともなかったのに過去の意味が変わるという経験。

だから今自分が抱えている誰にも共感してもらえないしんどさも人生の伏線として考えると楽しくなる。

20代の頃は悩んでいることがエンタメになるなんて思っていなくて、こうなった経験から、悩みに対するスタンスが変わるかもしれない。

「生きてみるもんだな」と若林。

この言葉は闇を知らないと、その闇を抜けないと出ない言葉で、今20代真っ只中の私は20年後にこの言葉が言えるように、進む。

星「もう120歳じゃが、一向にストレスが減らんぞい」

結局未来でも悩んでいて、これをずっと繰り返す。

若「俺はこんなもんじゃない

今44歳で、自分がこんなもんだと分かっていて、でもこんなもんじゃないと思っている。

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「中学から学校で目立つ奴らがいて、面白いとされてるけど、お前らは大したことないと思ってる。でも俺はこんなもんじゃないんだぞと思ってるんだけど、目も付けられたくもないからビクビクしてる。」

芸能界でも同じことをしている若。

 

ずっとビクビクしながら「こんなもんじゃない」って生きていく。

でもこれでいいじゃないか、と言う気持ちもあって、「こんなもんじゃない」と叫んで行動してきたからこそ今がある。

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これは、人に対してだけじゃなく、場所に対してもそう。

自分が築いた城であっても、ずっと同じ場所にいると「俺はこんなもんじゃないウイルス」が増殖してきて次の場所へ行きたくなる。

多分星も若も、人に自分の限界を決められるのが嫌で、脳内で仮想の敵を作ってそれに悪態ついて戦っているように感じた。

漕いだ先に吹く風

海で足で漕いで進む乗り物の話。

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沖で沢山漕いでいるんだけど、進んだ距離はほとんど潮の流れ。

もがいたけど、漕いだ動力というよりは周りの人の縁とか風と潮の流れで今の位置まで来ている。

でも漕いでいないとダメで、「こんなもんじゃない」って「こんなもん」なのに漕いだ先に風が吹いて、流れに乗る。

『しかたなく踊る / 星野源

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なんにも解決して ないけれど

海 来てみたんだ僕ら

微量の夢 潮騒が 命を 少し繋いだんだ

今はやがて 朧げな そう不確かなエピソードだ

波に揺れるざらめ 闇を絡め海に溶け出し

針は進んだ 毎日が生まれた

仕方なくさ 今もまだ生きてるんだ

素晴らしいさ このクソの中で

しょうがなくさ 息をしては踊るんだ

照れながらさ 笑い合うダンスを

100年後も 意外!まだ生きてるんだ

悩み合った この星の中で

僕らいつこんなもんじゃない

ただ照らした

歌い出す日々を 笑い合うダンスを

星野源

青字にしたとおり、星が登場。

始まりの阿佐ヶ谷では星野と若林と春日が、終わりの灯台では星野が曲に登場。

こうしてLIGHT HOUSEは幕を閉じた。