素人が少し力を入れて作った動画と、業界人が数億の予算をかけて作る映画。
映画の方が面白いはずなのに、動画の方が好まれる時代。
大して何もしてない割に、余暇時間にうるさいのが現代人。
理由として、2時間椅子に座れない。失敗をしたくない。
そこで指標が欲しい。
TVで紹介されてた。○○さんがおすすめしてた。○○賞受賞作。
そこで映画の祭典を調べてみた。
映画の祭典
まず、指標として注目するのは映画の祭典。
映画に与えられる賞は主に3つある。
観客側が選ぶもの、映画関係者が選ぶもの、映画祭で選ばれるもの。
映画関係者によって選ばれるものの代表が「アカデミー賞」
映画祭は年に一度のサイクルで開かれる映画関連のイベントで、そのイベント内でも映画を表彰している。
これらをひとつひとつ詳しく見ていきたい。
三大映画祭
まずは映画祭から。
国際映画祭には、世界三大映画祭と呼ばれるものがある。
①カンヌ②ベルリン③ヴェネツィアの3つで、開催地から名付けられている。
カンヌ国際映画祭
フランス南部に位置するカンヌで毎年5月に開催される映画祭。
特徴として、独自性・商業性が評価される傾向にある。
最高賞にはパルム・ドールが与えられる。
直近5年受賞作
2023年第76回:アナトミー・オブ・ア・フォール
2022年第75回:逆転のトライアングル
2021年第74回:チタン
2019年第72回:パラサイト 半地下の家族
ベルリン国際映画祭
ドイツの首都ベルリンで毎年2月に開催される映画祭。
難民問題などを扱った、社会派映画が評価される傾向にある。
最高賞には金熊賞が与えられる。
直近5年受賞作
2023年第73回:アマダン号に乗って
2022年第72回:Alcarras
2021年第71回:アンラッキー・セックスまたはイカれたポルノ
2020年第70回:悪は存在せず
2019年第69回:シノニムズ
ヴェネツィア国際映画祭
イタリア北部水の都ヴェネツィアで、毎年8月末から9月初旬に開催される映画祭。
芸術性が高いもの、アート性が評価される傾向にある。
最高賞には金獅子賞が与えられる。
直近5年受賞作
2023年第80回:哀れなるものたち
2022年第79回:オール・ザ・ビューティー・アンド・ザ・ブラッドシェッド
2021年第78回:あのこと
2020年第77回:ノマドランド
2019年第76回:ジョーカー
アカデミー賞
“アメリカ映画の健全な発展”を目的とする式典。
毎年2月末から3月頭にロサンゼルスで開催される。
アメリカ映画の業界関係者を中心とした団体である“映画芸術科学アカデミー”が主催していて、会員による無記名投票で決する。
アメリカの映画業界を主に対象とする。
最高賞にはオスカー像が与えられる。
直近5年受賞作
2023年第95回:エブリシング・エブリウェイ・オール・アット・ワンス
2022年第94回:コーダ あいのうた
2021年第93回:ノマドランド
2020年第92回:パラサイト 半地下の家族
2019年第91回:グリーンブック
ゴールデングローブ賞
毎年1月に開催されるため、アカデミー賞の前哨戦。
ハリウッド外国人記者協会の会員93名の投票によって決する。
直近5年受賞作(映画ドラマ部門)
2023年第80回:フェイブルマンズ
2022年第79回:パワー・オブ・ザ・ドッグ
2021年第78回:ノマドランド
2020年第77回:1917 命をかけた伝令
2019年第76回:ボヘミアン・ラプソティ
長い物には巻かれろ
何を見たらいいかわからない。
そんな初心者のために用意されているのが、こういった祭典。
王道を嫌うのではなく、まずは王道から。
長いものには巻かれて、よい映画を堪能しよう。